ななころび

なんどでも立ち上がろう。

初めて大学で出来た友達は僕の人生観を変えたってさ。

大学に行きたくなかった。というより一人暮らしをしたくなかった。

 

理由は簡単で、アパートがオンボロだからだ。築35年。見るからに年季の入っているアパートに一人暮らしなんてまっぴらごめんだった。

 

※当時のアパート。洗濯機が外にありました。

 

それは友人の紹介でアパートを紹介してもらったから断るに断りきれず、言われるままに決まったのだった。

 

2011年3.11の大地震の影響で始業式が無く、すぐにオリエンテーションが始まり、

座席の番号通りに座り待っていると、金髪ロン毛のいかにもヤンチャな学生が隣に座ってきた。

 

当時の僕は上京して間もなく、人や都会に慣れておらず、金髪ロン毛君をみて相当緊張していた。

 

絶対に関わりたくない、関わってはいけない人だ。田舎者の僕は危機感しか感じなかった。

 

オリエンテ-ションが終わると彼は僕の方に手を差し出して

 

 

「俺、H.Sっていうんだよろしく!」

 

 

僕は金髪ロン毛が出してきた手が凶器に感じ

 

 

「ぼぼぼぼぼぼぼおろろろろろろろろろっ!」

 

やばい、喋れない。というか声かけるなよ!金髪ロン毛えぇぇ!僕は彼の顔を見もせず立ち去りました。

 

絶対に彼には会わないようにしよう。心に決めました。

数日後、なんと彼が待ち伏せていました。

 

「お前面白いやつだな!」

 

 

肩を組まれて動けなくなり、とうとう彼と対面することになります。これが彼との出会いでした。

 

彼はぶっ飛んでいました。授業中は寝ているのに、成績は優秀。誰とでもすぐに打ち解けることが出来、下ネタは大好きだし、車は持っているし、ナンパするし。。。セフレはいるし。。

 

それと違い、僕は比較的真面目が取り柄で生きてきました。

異性と話すことなんてものすごく勇気のいることだったし、女遊びなんかしたこともなく、チャラい人たちとは関わらず生きてきました。

 

真面目に生きることが正しいことだ。女遊びはいけないことだ。

大学は勉強することろだから、バイトよりも勉強だ。

生真面目人間だったような気がします。

 

その当時はそんなことを思っていましたが、彼にことごとく打ち砕かれました。

 

スキーサークルに入ることになり、彼と同じ授業と受講し、夜は僕の家に泊まり、車で北海道から沖縄まで車で旅をしました。日本中の温泉めぐりは最高でした。

※H君の車でドライブ中の写真

 

H君からは、女の子との話し方や接し方を勉強するようになり、デートスポットも教えてくれました。

 

もちろん勉強が本文なので勉強もしますが、彼がすごいのが勉強の要領が良いいのです。ポイントを抑えているので、少し勉強すれば、いい成績が取れました。しかも先生とも仲良く慣れるので、彼の授業態度がよくなくても、単位はとれました。

 

話すと、以外にも馬が合い、気づけば彼H君と一緒の毎日でした。

 

下ネタを話すなんて下品だとか思っていた僕が、いつしか下ネタを考えるようになり、

女の子ともデートするようになりました。

 

ある日

僕の家の合鍵を勝手に作られていて、勝手に人の家に入ってくつろいでいたって、僕が家に帰ると、知らない女性とH君が「僕のべット」でイチャイチャしていたって僕は怒ることも、驚くこともしなくなっていました。

※3年以上複数人でルームシェアをしていました。

 

同じ時期に違う国に留学をしていた時には、その国の性事情を話すこともありました。

あ、全て下ネタでしたね。笑

 

 

Q, 大学時代何を学びましたか? と聞かれれば

 

世界中の人と仲良く慣れるコミュニケーションとウイイレで勝つ方法を学びました。

 

 

と答えます。

 

 

彼は大学を卒業後、何を思ったか、専門学校で勉強をし始めました。

そして卒業後、JRに入社しています。

 

 

僕が休職中で休んでいた時、

 

「お前はいつかこうなると思っていたよ。考えすぎなんだよ。はははは!」

 

そうやって笑ってくれました。

 

 

真面目しか取り柄が無かった人間が、H君と出会い、いろんな人に会い、場所に行き、

経験したことによって今があると思っています。

 

 

というぶっ飛んだ友達が出来たために、僕の人生観さえも変わったお話でした。

 

いい週末をお過ごしください。

きょうもありがとうございます。